米国で商標を登録する方法
米国での商標登録について、わかりやすい例と簡単なステップでまとめたMarqVisionのガイドです。

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商標登録は、米国でブランドのアイデンティティを守ろうとする世界中の事業者にとって、欠かせないステップです。
商標登録のプロセスは難しそうに見えるかもしれませんが、このガイドでは、法律の専門家でない方のために、簡単で実行しやすいステップに分けて説明します。
ステップ1:商標の登録要件を確認する
商標登録を始める前に、どのような種類の標章が登録の対象になるのかを理解しておくことが欠かせません。市場での混同を避けるため、標章は識別力があり、一般的な言葉や記号とはっきり区別できるものであるべきです。
商標の強さのレベル
商標の識別力にはいくつかのレベルがあり、それは商標の強さを示しています。最も識別力が高く、したがって最も望ましいものから順に、次のように分類されます。
造語商標:完全につくられた言葉で、その事業のためだけに考え出されたものです。
- 例:コピー機の「Xerox」は、事業のために考え出され、それまで何の意味も持たなかった名前なので、造語商標です。
恣意的商標:表す製品やサービスとまったく関係のない使い方をした言葉からなる商標です。つまり、言葉と事業のあいだのつながりが恣意的なものです。
- 例:コンピューターの「Apple」は、リンゴとコンピューティングのあいだにほかに何の関係もないので、恣意的商標です。
暗示的商標:表す商品やサービスの特徴や品質を間接的に表すものです。製品と結びつけるには多少の想像力が必要で、すぐにはわからないことがよくあります。
- 例:「Netflix」は、オンライン(net)で見られる映画(flicks)を暗示しているので、暗示的商標です。
記述的商標:商品やサービスの特徴や品質を直接表すものです。最初は本来の識別力がありませんが、使用による識別力(消費者がその標章を特定の出所と結びつけるようになること)を獲得すれば、登録の対象になりえます。
- 例:「Holiday Inn」は記述的商標です。もともとは休日に利用できる宿泊施設を表していましたが、時間とともに使用による識別力を獲得しました。
普通名称:製品やサービスそのものを表す一般的な言葉は、商標登録できません。業界の競合他社がすでに一般的に使っている言葉からなり、新しい事業を差別化することにまったく役立たないため、禁止されています。
- 例:コンピューターについて「Computer」という言葉を商標登録することはできません。
注:「普通名称化(Genericide)」と呼ばれるプロセスもあります。かつて識別力のある商標名を持っていた事業者が、その標章が普通名称になった、つまり製品そのものを表す一般的な言葉になったときに、標章の権利を失うものです。普通名称化について詳しくは、こちらの記事をお読みください。
- 例:Aspirin、Dry Ice、Sellotapeはいずれもかつて保護された商標でしたが、普通名称化によって商標としての地位を失いました。
ステップ2:商標調査を行う
出願する前に、徹底した調査を行い、自社の商標が独自のもので、ほかの誰かにすでに登録されていないことを確かめることが欠かせません。
これは、米国特許商標庁(USPTO)のデータベースで行うか、包括的な調査のために専門の商標調査サービスに依頼して行えます。
衝突の可能性を避けるため、標章の発音やつづりの違いも考慮しましょう。音が似ていたり、つづりが似ていたりする商標は、出願の妨げになることがあります。たとえば、事業の名前を「Exemplum」として商標登録しようとしているなら、「Xemplum」「Exemplar」「Ezemplum」といった似た言葉も調べておくとよいでしょう。
ステップ3:正しい商標の区分を特定する
意図している商標に似た商標がすでにないことを確かめたら、次は標章に区分を割り当てます。
米国はニース分類を採用しており、商品とサービスを45の区分に分け、それをさらに細分化しています。
それぞれの区分は、特定の製品やサービスのカテゴリーを表しています。たとえば、第25類は衣類、第35類は広告と事業に関するサービス、第42類はコンピューターと技術に関するサービスなどをカバーしています。
ニース協定の商標区分の全リストは、USPTOのサイトでご確認いただけます。
ステップ4:商標を作成して記録する
まず、視覚的に一貫した、質の高い商標の表現を作成しましょう。このステップは非常に重要なので、完璧を期すために提出物を何度も確認するか、商標の認知度を高めるために視覚的な表現について専門家の助けを借りることを検討する価値があります。
記録では、特定の製品やサービスに商標をどのように、どこで使う予定なのかを説明し、事業のなかでのその役割を示しましょう。こうした詳しい記録は、商標登録を成功させ、しっかりしたブランド保護を実現するうえで欠かせません。
ステップ5:出願書類を準備して提出する
USPTO(www.uspto.gov)の商標電子出願システム(TEAS)から、次の必要事項を記入して出願します。
- 氏名や住所を含む、個人または企業の情報
- 登録したい具体的な標章
- 標章に関連する商品やサービスの詳細
- 標章の見本(ロゴ、ラベル、パッケージなど)
- 出願の根拠(「商取引での使用」または「使用の意図」)
ステップ6:出願手数料を支払う
米国での商標登録の費用は$250からです。こうした出願手数料は、出願の方法や選ぶ商標の区分の数などによって変わります。
USPTOのウェブサイトの料金表で最新の料金を確認し、出願とともに必要な支払いを行いましょう。
ステップ7:出願を監視する
商標の権利を守るには、先回りして動くことが欠かせません。登録のプロセスが妨げられないよう、USPTOのオンラインポータルで出願の状況を監視しましょう。スムーズな登録には、定期的な確認とすばやい対応が必要です。
出願中は3〜4か月ごと、登録後は6か月ごとに出願や登録の状況を確認し、日付と状況のページを記録しておきましょう。
使いやすいUSPTOの商標検索・書類取得システム(TSDR)を活用して、商標の状況を追跡しましょう。問題が起きたら、ためらわずに商標支援センター(TAC)や担当の審査官に問い合わせましょう。
ステップ8:登録の完了
承認されると、出願は30日間、異議申し立てのために公告されます。異議がなく、すべての要件を満たしていれば、登録証が交付され、商標の独占的な権利が与えられます。
商標の登録は大きな成果ですが、更新しなければ永遠には続きません。米国の商標登録は最初の10年間有効で、その後は10年ごとに何度でも更新できます。
ブランドを継続的に守るには、更新の期限を注意深く管理することが欠かせません。商標登録を更新しなければ、登録が取り消され、独占的な権利を失うことがあるので、商標から目を離さないようにしましょう。
では、次は何をすべきでしょうか。海外での商標登録は、欠かせない次のステップです。海外で知的財産を自社がきちんと所有していれば、模倣品の多い地域で適切に権利を行使し、知的財産を完全に守ることができます。
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