Amazonから模倣品を削除する方法(2026年8月)
Amazonでレプリカや模倣品を申請し、削除するまでの手順をMarqVisionがステップごとに解説するガイドです(2026年8月)。

目次9
Amazonから模倣品を削除する方法
Amazonには、模倣品が長年にわたって出回っています。こうした模倣品は売れている製品を狙い、多くの場合は成長途上のブランドを標的にします。Amazonで模倣品を止めるだけのリソースや経験がないと見込んでいるのです。
MarqVisionのわかりやすいステップ別ガイドに沿って、Amazonのオンラインマーケットプレイスで模倣品を申請し、削除しましょう。
要点
- Amazonから模倣品を削除するには、申請を提出する前に、Brand Registryへの登録と登録商標のアップロードが必要です。
- Amazonは通常の侵害の申請を数営業日以内に処理しますが、Amazon Seller Centralによると、Brand Registryの処理には10〜45営業日かかります。
- Amazon Project Zeroを使えば、登録ブランドはAmazonの審査を待たずに模倣品の出品を直接削除でき、案件が多い場合の権利行使の対応時間を短縮できます。
- AIによる検知は、視覚的な類似性の照合と出品者の行動分析を大規模に行うことで、商標の検索をすり抜ける模倣品も見つけます。
- MarqVisionは、Amazonやほかのチャネルでの模倣品の発見と削除申請を自動化し、チームを手作業の権利行使から解放します。
ステップ1:Amazonのアカウントを作成する
Amazonで知的財産権を行使するには、まず登録が必要です。すでにアカウントをお持ちなら、最初のステップは完了です。
Amazonは、Brand RegistryやProject Zeroといったツールを権利者に提供しており、主要なマーケットプレイスの中でも成熟した知財の権利行使プログラムを整えています。オンラインで知的財産を守るのが初めてなら、最初に取り組む場としてAmazonは適しています。

ステップ2:Amazon Brand Registryに登録する
次に、Amazon Brand Registryに登録する必要があります。
Amazon Brand Registryに登録すると、Amazon上の自社製品を管理できるビジネスアカウントが手に入ります。さらに、ブランド構築ツール、顧客体験の機能、そして何より知財の権利行使プラットフォームを利用できるようになります。

詳しくはAmazon Brand Registryのガイドで説明しています。
ステップ3:知的財産の書類を提出する
次に、登録済みの知的財産の書類をアップロードする必要があります。有効な登録商標をすべてアカウントに追加することも含まれます。
- アカウントで「管理」をクリックし、「知的財産の管理」を選択します。
- ドロップダウンメニューからブランドを選び、「商標を連携」をクリックします。必要な情報を入力します。
- (任意)複数の商標をアップロードするには、「複数の商標を連携」をクリックし、テンプレートをダウンロードして記入し、アップロードします。
すべての書類を提出したら、「リクエスト」タブで確認しましょう。Amazon Seller Centralによると、Brand Registryの処理には、審査の複雑さとその時点のリクエスト数に応じて、通常10〜45営業日かかります。
書類が処理されると、承認または却下を知らせるメールが届きます。
ステップ4:侵害を申請する
Brand Registryでアカウントの設定がすべて完了し、知的財産の書類をすべてアップロードしたら、模倣品の出品を申請できるようになります。
侵害の申請ページにアクセスして、申請を始めましょう。
次のいずれかの識別子で、問題の商品の出品を特定する必要があります。
- Amazon標準識別番号(ASIN)
- ISBN-10
- 商品のURL

Amazonでは、1回の申請で最大50件の商品を提出でき、提出できる申請の数に上限はありません。
注:模倣品の申請を大量に扱う場合、とりわけ複数のマーケットプレイスで知財の申請を行うときは、きちんと整理しないとすぐに混乱します。見つけた侵害と申請の状況を、丁寧に記録しておくことをおすすめします。
ステップ5:提出して処理を待つ
必要な情報を入力して申請を提出すると、通常は数営業日以内にAmazonが処理しますが、期間は場合によって異なります(Amazon Brand Registryのガイダンスによる)。プラットフォームごとの削除にかかる時間をより幅広く知りたい方は、ブランドの削除にかかる時間のガイドをご覧ください。Amazonは近年、ブランド保護の手続きを円滑で権利者に配慮したものにするため、多大な努力を重ねてきました。それでも課題は残りますが、Taobaoから模倣品を削除するよりはずっと早く済みます。
申請を提出すると確認の通知が届き、プラットフォームが案件の審査を始めます。審査の途中で追加の情報や証拠を求められたら、すぐに提出できるよう準備しておきましょう。
申請内容は漏れなく正確に記載し、知的財産権の情報が最新で承認済みであることを確認しておくことが大切です。そうすることで、申請が確実に効果を発揮します。
2026年8月のAmazonブランド保護:何が変わったか
上記の手順は、いまもAmazonから模倣品を削除するための基本です。2026年、Amazonはツールを拡充し、登録ブランドがより直接的に対応できるようにしました。
Amazon Project Zeroは、いまやBrand Registryのメンバーが使える最も効果的な手段のひとつです。Project Zeroでは、Amazonが申請に対応するのを待たずに、ブランドオーナーが模倣品の疑いのある出品を直接、即座に削除できます。削除のたびにそのデータがAmazonの機械学習システムに取り込まれ、システムはその権利行使のシグナルをもとに、類似する出品を公開前にブロックします。
Project Zeroに参加するには、Amazonでの申請の正確性が高いことが条件です。参加すると、2つの主要な機能を利用できます。セルフサービスでの出品削除と、AmazonのTransparencyプログラムを使った製品のシリアル化による、販売される1点ごとの真贋確認です。
侵害が大量に発生しているブランドにとって、Brand Registryでの申請とProject Zeroのセルフサービス削除を組み合わせれば、手作業で申請して待つやり方と比べて、権利行使の対応時間を大幅に短縮できます。
AIはAmazonでの模倣品検知をどう変えているか
手作業で申請して待つやり方には、現実的な限界があります。出品者が、商品タイトル、画像、ASINを少しずつ変えて何百もの模倣品を出品すると、人手によるチェックでは、新しい出品が現れる前にごく一部しか見つけられません。AIによる検知は、出品を継続的にスキャンし、視覚的な類似性、価格の異常、出品者の行動パターンから疑わしい商品を検知することで、この状況を変えます。
ブランド保護プラットフォームで確認すべき点は次のとおりです。
- 出品の自動発見:Amazon(とほかのマーケットプレイス)を継続的にスキャンし、新たな侵害を出てきた時点でとらえられる必要があります。
- AIによる画像・テキストの照合:コンピュータービジョンとOCRなら、製品写真を複製したり、キーワード検索では見逃すような形で商標を使ったりしている模倣品も検知できます。
- 無断販売者の検知:並行輸入業者や無断リセラーがAmazonで価格を下回って販売している場合、優れたプラットフォームは、出品者アカウントをまたいでASINの出品状況を監視し、そうした出品者を洗い出します。
- 権利行使の自動化:削除申請を自動で作成・提出し、チームがフォーム入力ではなく判断の確認に時間を使えるようにすべきです。
- チャネル横断のカバレッジ:模倣品がひとつのマーケットプレイスにとどまることはまれです。Amazonとあわせて、SNS、外部サイト、アプリストアも監視できるソリューションを選びましょう。
特にファッション・アパレルのブランドでは、無断リセラーへの懸念が高まっています。並行輸入のチャネルで正規品を入手し、正規チャネルの外で出品する出品者は、ブランドの価格を崩し、小売店との関係を損ない、顧客を混乱させる体験を生みかねません。出品の内容とあわせて出品者の身元を監視すれば、ブランドチームは全体像を把握できます。
よくある質問
Amazon Brand Registryは実際に模倣品を削除してくれるのですか。それとも申請の窓口にすぎないのですか。
Brand Registryはその両方を担いますが、どこまで期待できるかを考えるうえで、この違いは重要です。侵害の申請ページから申請するとAmazonの審査が始まり、通常は数営業日以内に解決しますが、Amazonの対応を待つことに変わりはありません。申請の正確性で高い実績を持つBrand Registryのメンバーが利用できるAmazon Project Zeroは、さらに一歩進んでいます。プラットフォームの審査を待たずに模倣品の疑いのある出品を直接削除でき、削除のたびにそのデータがAmazonの機械学習システムに取り込まれて、類似する出品を先回りしてブロックします。
削除しても模倣品業者がAmazonで再出品を続ける場合は、どうすればよいですか。
再出品が繰り返されるのは、1件ずつ申請するやり方では権利行使の量に対応しきれていないサインです。現実的な対応は、出品ごとの後追いの申請から、出品者単位の権利行使に切り替えることです。同じ出品者が複数のストアやASINで活動していないかを特定し、そのパターンを記録したうえで、常習性の証拠とともにAmazonのBrand Registryを通じてエスカレーションしましょう。大量に出品する常習的な違反者には、ロット番号やパッケージの不一致を示す実物の証拠が得られるテスト購入が、模倣品の正式な申請にとって最も強力な根拠になります。Amazonは、デジタルの出品データだけに頼った申請を却下する傾向を強めています。
商標がEUでは登録済みで米国では未登録の場合、Amazonから模倣品を削除するにはどうすればよいですか。
EUの商標登録は、EUのAmazonストアでの権利行使には使えますが、米国のマーケットプレイスのページではAmazonの要件を満たさない場合があります。米国ドメインのASINに対して申請する前に、登録商標が、侵害出品が表示されている国・地域をカバーしているかを確認しましょう。カバーしていなければ、証拠がどれほど強くても、申請はプラットフォームの審査で止まる可能性が高くなります。現実的な解決策は、商標登録を、自国の市場だけでなく、実際に販売しているすべての地域を見据えたポートフォリオの判断として扱うことです。
模倣品への権利行使において、Amazon Brand RegistryとAmazon Project Zeroの違いは何ですか。
Brand Registryは前提条件です。Amazonの知財の権利行使ツールを利用でき、登録商標をアップロードでき、通常の「申請して待つ」削除の流れが使えるようになります。Project ZeroはBrand Registryの上に重ねる仕組みで、この待ち時間をなくします。参加ブランドは、申請を提出してAmazonの審査を待つことなく、模倣品の疑いのある出品を直接、即座に削除できます。Project Zeroには、AmazonのTransparencyプログラムによる製品のシリアル化も含まれており、販売される1点ごとに購入時点で真贋を確認できます(Brand Registryでの申請だけでは得られない抑止力です)。
AIによるブランド保護は、Amazonで商標をあえて使わない模倣品も見つけられますか。
はい。そしてこれこそが、キーワードベースや手作業の監視が規模の拡大とともに破綻するポイントです。出品者が出品タイトルでブランド名を意図的に避け、商標の一致に引っかからないまま製品画像、仕様、パッケージを模倣している場合、通常の検索ではまったく見つかりません。実際の製品データと照らして、SKU単位で視覚的な類似性の照合、価格の異常の分析、出品者の行動のクラスタリングを行うAI検知なら、そうした出品をあぶり出せます。カバー範囲の差を生むのは検知能力ではありません。権利行使のプログラムが、商標の直接的な使用だけでなく、回避のパターンまでとらえるよう設定されているかどうかです。
オンラインの知財保護を自動化しましょう
Amazonをはじめ、コピー品がはびこる数多くのオンラインプラットフォームから模倣品を削除するのは、特に小規模なブランドにとって骨の折れる作業です。このガイドに沿って進めてみると、この手続きが非常に時間のかかるものであり、小規模なチームの人員に大きな負担をかけることがよくわかります。
幸い、より効率的なアプローチがあります。
MarqVisionの最先端のAIを活用したブランド保護ソリューションが、広大なインターネット全体でどのようにブランドを守り、社内チームが事業の成長とグローバル展開に集中できるようにするのか、ぜひMarqVisionにお問い合わせのうえご確認ください。
