Temuのブランド保護:知的財産権の権利者が知っておくべきこと(2026年8月)
Temuで模倣品や知的財産の盗用に直面していませんか。2026年8月版のこのガイドでは、模倣品の申請方法、IP Portalの使い方、権利行使を効率よく拡大する方法をブランドオーナー向けに紹介します。

目次5
Temuのブランド保護:知的財産権の権利者が知っておくべきこと
ECマーケットプレイスが急速に拡大するなかで、デジタル上の知的財産の保護は業界全体の重要課題になっています。権利者にとって、膨大で絶えず入れ替わるオンラインの出品を追い続けることは、侵害の特定、対応につながる申請の提出、権利行使のフォローアップのいずれにおいても大きな負担です。基礎から押さえたい方は、ブランド保護入門ガイドをご覧ください。
こうしたブランドの悩みに応え、消費者にとって安全なエコシステムを築くには、ECプラットフォームが、大規模に機能する知財の権利行使の仕組みを多方面で整える必要があります。こうした業界のニーズの変化を受けて、Temuは多層的な知財保護の戦略を構築してきました。直接申請できる仕組みに加えて、厳格な出品者審査、プロアクティブな監視、出品後の管理、ブランドとの協力、業界とのパートナーシップを組み合わせ、知的財産権を効果的に守っています。
このガイドでは、プロアクティブな監視と権利行使から、権利者が侵害の疑いを申請するためのツールまで、Temuの知財保護の取り組みを取り上げます。また、効果的な知財侵害の申請を準備するための実践的なヒントを紹介し、MarqVisionがTemuでの監視と権利行使の拡大を支援することで、申請のプロセスをどう補完できるかも見ていきます。
要点
- Temuでの知財侵害の申し立ては、登録番号、出品のURL、権利の証明を添えて、temu.com/intellectual-property-complaint.htmlのIP Portalから提出します。
- Temuによると、十分な証拠を備えた申し立ての99%以上を3営業日以内に解決しており、平均の解決時間は24時間未満です。
- Temuのプロアクティブな検知データベースは4,700万点の画像と950万のキーワードをカバーし、すべての出品を公開前に審査しています。
- 複数の侵害出品が同じストアにつながり、パターンがうかがえる場合は、出品単位の削除から出品者単位の権利行使にエスカレーションしましょう。
- MarqVisionは、大規模な侵害を管理するブランドのために、Temuでの一括削除と常習的な違反者の追跡を支援します。
Temuで知財侵害を申請する方法
Temuは、侵害の疑いを見つけた権利者が申請し、侵害を防ぐためのツールを直接提供しています。権利者が使えるツールは、IP PortalとBrand Registry Portalの2つです。
Brand Registry Portalでは、権利者が商標などの知的財産の情報を保存・管理できます。同じ書類を再提出する必要がなくなり、以後の権利行使の申請を簡素化できます。
侵害の疑いを申請したい権利者は、IP Portalから、通知と裏付けとなる証拠をわかりやすい手順で提出できます。このサイト(temu.com/intellectual-property-complaint.html)が、知財侵害の申し立ての公式窓口です。始め方は次のとおりです。
ステップ1:サインインまたはアカウントの作成
TemuのIP Portalにアクセスし、サインインするかアカウントを作成して、申請の手続きを始めます。
ステップ2:申し立てを始めて基本情報を入力する
「開始」をクリックし、申し立ての種類や、侵害している商品の出品URLなど、必要な基本情報を入力します。
ステップ3:侵害の内容を説明し、裏付けとなる書類を提出する
侵害の疑いの内容を説明し、関連する裏付け資料をアップロードします。商標登録の詳細、著作権の記録、特許の情報、そのほかの権利の証明など、該当する知的財産権に必要な書類を提出します。関係する知的財産権を明確に示し、申請する出品に関する裏付けの証拠を提出しましょう。
ステップ4:申立人の情報を入力して提出する
申請の審査と対応のために求められる申立人の情報を入力し、内容を確認して申し立てを提出します。
効果的な知財侵害の申請のコツ
明確で漏れのない申請は、権利者の主張と裏付けとなる証拠を効果的に伝えるのに役立ちます。TemuのIP Portalで申請を提出するときは、次の点に注意しましょう。
正確で一貫した知財情報を提供する:知的財産権者の正式名称が該当する登録証の記載とまったく同じか、登録番号などの詳細が該当する記録と一致しているかを確認しましょう。すべての申し立てで同じ連絡先を使い、一貫した権利行使の記録を積み上げましょう。
侵害を明確に示す:申請する出品の具体的なURLを記載し、どの知的財産権がどのように侵害されている可能性があるかを明確に説明しましょう。同じ知的財産権に関わる出品であれば、複数をひとつの申し立てにまとめられます。異なる知的財産権については、別々に提出しましょう。
裏付けとなる証拠を添える:権利の証明と関連書類に加え、必要に応じて商品画像、スクリーンショット、比較資料を提出しましょう。
申請の状況を確認し、記録を残す:Temuは届け出たメールアドレスに判断を通知するため、その受信箱で更新や追加情報の要請がないかを確認しましょう。Temuによると、十分な証拠を備えた不備のない案件の99%以上が3営業日以内に解決しており、平均の解決時間は24時間未満です。申し立て、結果、再出品の動きを記録しておくことも、継続的な知財保護の取り組みを管理するのに役立ちます。
十分な証拠を備えた申請を提出することは、個々の侵害に対処する最も直接的な方法ですが、その申請がどのような仕組みのなかに位置づけられているのかも理解しておく価値があります。Temuは個々の削除申請に加えて、そもそも申請が必要になる前に侵害出品をとらえるための仕組みも整えています。
申請にとどまらない:Temuのプロアクティブな権利行使プログラム
独自の検知技術やBrand Guardian Initiativeから業界団体とのパートナーシップまで、Temuは知財保護の取り組みを強化し続けています。この1年で、プロアクティブな監視の対象は15,000以上のブランドに広がり、侵害の可能性がある出品について、申請を受けての削除に対するプロアクティブな削除の比率は、約200対1から331対1に高まりました。
2025年6月から2026年5月までを対象とするTemuの2026年知的財産保護レポートでは、知財保護のプログラムと、対象期間中の進展をさらに詳しく説明しています。
プロアクティブな検知と全工程の監視:Temuは、4,700万点を超える画像と950万のキーワードからなる検知データベースに照らして、すべての出品を公開前に審査しています。画像のカバー範囲はこの1年で9倍以上に増えました。システムは、画像ベースの技術と権利者が提供した参考資料を使って、「類似品(デュープ)」の可能性がある製品も特定します。公開後も監視は続き、自動システム、人による確認、権利者からの申請で見つかった侵害の可能性は、調査と権利行使の対象になります。
出品者の審査と消費者保護:Temuは、出品者がマーケットプレイスに参加する前に審査を行い、会社の登記、法定代表者の情報、そのほかの資格情報を第三者のデータソースと照合しています。出品者を継続的に監視しているため、知財侵害を繰り返すと、出品の削除、停止、アカウントの閉鎖につながることがあります。対象期間中には、知財侵害の繰り返しを理由に16,000を超えるストアが閉鎖されました。Temuは「偽物(fake)」「類似品(dupe)」「模倣品(counterfeit)」といった語の検索もブロックしており、1日80,000件を超える検索を遮断して、模倣品のリスクを伝える啓発メッセージに消費者を誘導しています。
ブランドや業界との協力:2024年4月に始まったBrand Guardian Initiative(BGI)を通じて、Temuは約500社の中小企業を含む3,000以上のブランドと直接協力しています。参加ブランドは、商標や製品画像を提供してプロアクティブな監視を強化できるほか、Temuのチームと直接やり取りでき、より迅速に削除してもらえます。BGIは、ブランドがTemuで販売しているかどうかにかかわらず利用できます。Temuは対象期間中に130を超える業界団体とも連携し、前の期間からほぼ倍増させました。IACC、INTA、UNIFAB、ACG、INDICAMなどの団体が含まれます。
ブランド保護の拡大:MarqVisionはTemuで知的財産をどう守るか
Temu独自のプロアクティブな権利行使プログラムがあっても、複数のマーケットプレイスで、しばしば大量の侵害に対処しているブランドには、大規模に監視して対応できる専用ツールが役立ちます。AIを活用した知財保護ソリューションであるMarqVisionは、Temuでの検知、権利行使、継続的な監視の拡大を支援します。
MarqVisionがTemuでブランドを守る方法
- 自動検知:MarqVisionは侵害の可能性がある製品を探して出品を継続的にスキャンし、模倣品の出品や悪質な業者を大規模に特定できるよう支援します。
- 一括での権利行使:削除申請を1件ずつ提出するのではなく、複数の侵害出品をまとめて管理し、同時に権利行使できます。
- 削除後の監視:出品を1件削除しても、長期的な保護が保証されるわけではありません。MarqVisionは削除の状況を追跡し、常習的な違反者を特定します。
- 出品者アカウントの削除:特定の出品者による繰り返しの、あるいは組織的な侵害を特定し、出品者単位で対処すべき案件を、さらなる調査と権利行使のためにTemuにエスカレーションできるよう支援します。
大規模な侵害に対処しているブランドにとって、Temuの知財保護プログラムに継続的な検知と監視を組み合わせれば、長期的なブランド保護を強化できます。MarqVisionは、検知の自動化、権利行使の管理、繰り返される侵害の監視を支援し、変化し続ける模倣品の脅威に先手を打てるようにします。
MarqVisionがTemuでの知財保護の強化をどのように支援できるか、デモを予約してご確認ください。
よくある質問
1. Temuはマーケットプレイスでブランドをどう守っているのですか。
Temuは、出品者の審査、公開前のプロアクティブな審査、出品後の監視、権利者との直接の協力を組み合わせた、多層的な知財保護プログラムを運用しています。4,700万点を超える画像と950万のキーワードからなる検知データベースを使って出品を公開前に審査し、公開後も監視を続けています。Brand Guardian Initiativeを通じて3,000以上のブランドと直接協力し、プロアクティブな知財保護も強化しています。
2. Temuで知財侵害を申請するには、どのような情報と書類が必要ですか。
権利者は、該当する登録番号、法域、権利者の正式名称を含む正確な知財の登録情報を、申請する出品のURLとともに提出する必要があります。裏付け資料には、商標登録、著作権の記録、特許や意匠の情報、権利の証明、製品画像、スクリーンショット、そのほか申請する侵害に関連する証拠が含まれます。情報と書類がどれだけ完全で正確かは、Temuの審査のスピードにある程度影響します。
3. Temuで知財侵害を申請した後は、どうなりますか。
申請が提出されると、Temuは権利者が提供した情報と裏付け書類を審査し、申請された出品を評価します。知財侵害の申し立ての平均解決時間は24時間未満です。状況と調査結果に応じて、出品の削除や、Temuの知財ポリシーにもとづくそのほかの対応がとられることがあります。権利者はIP Portalで申請の状況を確認でき、登録した連絡先で更新の通知を受け取れます。
4. Temuで出品単位の削除からストア単位の対応に切り替えるべきなのは、どのようなときですか。
同じ出品者による繰り返しの、あるいは組織的な知財侵害の兆候がある場合は、個々の出品の削除から出品者単位の権利行使にエスカレーションするのが適切なことがあります。たとえば、侵害の可能性がある複数の出品が同じストアにつながっている場合や、より広い知財侵害のパターンをうかがわせる動きがある場合です。こうした場合、ブランドはさらなる調査と適切な権利行使を求めて、Temuに案件をエスカレーションすることを検討できます。
5. MarqVisionは、削除申請を1件ずつ出す代わりに、Temuでの権利行使を一括で進められますか。
はい。MarqVisionは独自のスクレイピング手段で出品を継続的に監視し、知財侵害の可能性を特定します。複数の出品をまとめて同時に削除申請でき、出品者単位の、あるいは組織的な侵害が疑われる案件を、さらなる調査のためにTemuにエスカレーションするのを支援することもできます。
